■インドネシア語とマレー語(マレーシア語)の違い


インドネシア語とマレー語の違いは、主に単語の違いです。大きく分けて次の3つがあります。

1.意味は同じでも、スペルや発音の多少違う単語
2.意味もスペルも違う単語
3.スペルは同じでも、意味の違う単語

インドネシア人にマレー語で、また、マレーシア人にインドネシア語で話しかける時には、
誤解が生じる可能性もありますので注意しましょう。



1.意味は同じでも、スペルや発音の多少違う単語

単語が似ているものもありますが、発音が多少違うので、通じないことも多いようです。







日本語 インドネシア語 マレー語
delapan ドゥラパン lapan ラパン
警察官 polisi ポリシ polis ポリス
バス bus ブス bas バス
タクシー taksi タクシ teksi テクシ
stasiun スタシウン stesen ステセン
菓子 kue クエ kuih クイ
mie ミ mi ミ
月曜 Senin スニン Isnin イスニン
木曜 Kamis カミス Khamis カミス
金曜 Jumat ジュマッ Jumaat ジュマッ
塩辛い asin アシン masin マシン
すっぱい asam アッサム masam マッサム


2.意味もスペルも違う単語


次の単語の中には、一部、通じるものもあります。しかし、古臭い表現であったり、それぞれの国であまり使われていない単語が多いようです。いずれにしても、インドネシア人にマレー語、マレーシア人にインドネシア語で話しかけた場合、誤解される可能性が高い単語です。






日本語 インドネシア語 マレー語
~さん(男性) Saudara ソダラ Encik ンチッ
~さん(女性) Saudari ソダリ Cik チッ
~さん(目上の男性) Bapak / Tuan バパッ/トゥアン Tuan トゥアン
~さん(目上の女性) Ibu / Nyonya イブ/ニョニャ Puan プアン
会社 perusahaan プルウサハアン syarikat シャリカッ
事務所 kantor カントル pejabat プジャバッ
トイレ WC / kamar kecil ウェーセー/カマル クチル tandas タンダス
部屋 kamar カマル bilik ビリッ
浴室 kamar mandi カマル マンディ bilik air ビリッ アイル
会社員 karyawan カルヤワン kakitangan カキタンガン
子供 anak アナッ budak ブダッ
お手伝いさん pembantu rumah tanga プンバントゥ ルマ タンガ orang gaji オラン ガジ
主婦 Ibu rumah tangga イブ ルマ タンガ suri rumah スリ ルマ
mobil モビル kereta クレタ
列車 kereta / kereta api クレタ/クレタ アピ kereta api クレタ アピ
警察署 kantor polisi カントル ポリシ balai polisバライ ポリス
郵便局 kantor pos カントル ポス pejabat pos プジャバッ ポス
病院 rumah sakit ルマ サキッ hospital ホスピタル
toko トコ kedai クダイ
ガソリンスタンド pompa bensin ポンパ ベンシン stesen minyak ステセン ミニャッ
sapi サピ lembu ルンブ
かに kepiting クピティン ketam クタム
かばん tas タス beg ベッ
sepatu スパトゥ kasut カスッ
パパイヤ pepaya プパヤ betik ブティッ
すいか semangka スマンカ tembikai トゥンビカイ
オレンジ jeruk manis ジュルッ マニス limau manis リマウ マニス
灰皿 asbak アスバッ tempat abu rokok トゥンパッ アブ ロコッ
es / es batu エス/エス バトゥ ais / ais batu アイス アイス バトゥ
おいしい enak / sedap エナッ/スダッ sedap スダッ



3.スペルが同じでも、意味の違う単語

インドネシア語やマレー語の意味を知らずに次の単語を使うと、話が食い違ってしまいます。

      
インドネシア語・マレー語 インドネシア語の意味 マレー語の意味
pejabat プジャバッ 公務員 事務所
kakitangan カキタンガン 部下・手下 会社員
ibu イブ あなた(目上の女性)・母親 母親
kereta クレタ 列車


ちょばちょばコラム

インドネシア語を学んだ私は、空港からクアラルンプール市内に向かう車の中で、ドライバーさんに"Kalau tidak macet, kira-kira jam berapa tiba di hotel?"[カロゥ ティダッ マチェッ キラキラ ジャム ブラパ ティバ ディ ホテル]「マチェッがなければ、何時ころホテルに着きますか?」とたずねました。 しかし、ドライバーさんは「macet[マチェッ]って何?」  「ええーっ、macet[マチェッ]はmacet[マチェッ]でしょう?発音が悪いのかなあ。macet[マチェッ]ですよ」  「わかんないなあ」 「マレー語ではmacetって言わないのかなあ。traffic jam「渋滞」のことなんだけど」と、とうとう英語になってしまいました。 そうしたら、ドライバーさんは「なーんだ、traffic jamのことか。それならそうと、最初からtraffic jamと言ってもらえればよかったのに」 「ええーっ、でも、traffic jamって英語でしょ?」 「マレーシアでは、普通、traffic jamって言うよ」 「でも、英語じゃないの。じゃあ、マレー語では何と言うの?」 「うーん、何て言うんだろう。(しばらく考えてから…) kesesakan lalu lintas [クスサカン ラル リンタス]」  たしかに、kesesakanは「きゅうくつな・詰まった」で、lalu lintasは「交通」という意味なのですが…。 インドネシアの首都ジャカルタ名物のmacet[マチェッ]「渋滞」も、マレーシアの首都、クアラルンプールでは通じないようでした。